症例紹介#17【うつ症状に鍼を使わずに著効を得た例】

【患者】

30代女性

【主訴】

肩こりと喉の詰まり感、常に気分が落ち込む

【望診】

ややふっくらとした体型だが、声が細く節目がち。
あまり目を合わさず、ボソボソと喋る。
顔は赤らんでおり、ややアトピーが見受けられる。

【舌・脈所見】

舌は白く歯痕舌
脈は沈み、太く弱い

この舌は、体の冷えが強い、もしくは疲労感が強い場合によくみられる。

【身体所見】

筋肉が硬い。
パンプアップしているのではなく、皮膚が硬く収縮し、適切なゆとりを失っているように感じられた。

人間は戦闘で負傷しても出血を減らすために、交感神経を優位にさせて皮膚を硬く収縮させ、防御姿勢を取る。

また、集中力を高めるために血管を細くして血圧を上げる。

これは、一時的には人間を活動的にするが、この状態が長期間続くと
・皮膚の過収縮は皮膚の血行不良を起こして、乾燥、くすみ、ハリの喪失をもたらす。
・血管収縮は全身の血行不良、四肢の冷え、回復しない疲労感を生む。
等の悪影響を及ぼす。

当患者はこの交感神経優位の状態が長期間続いていると推察された。

皮膚の硬さと、疲労感の持続によるうつ症状が見受けられたためである。

【治療内容】

施術開始にあたり、
「鍼は怖いので、使わないで欲しい」
との要望があった。

当院では神経症状を多数扱うため、この様な要望には必ず沿う様にしている。

神経症状とは文字通り神経の不調であるから、患者本人が鍼の使用を拒否しているのに、
「いや、この症状には鍼が効く!」
と言って挿鍼しても、神経が安定するはずがない。

今回はトリガーポイントマッサージと、灸を用いて施術を行なった。
まずはTPマッサージで全身にしっかりと気持ちよさを与える。

これだけでかなり神経は落ち着いてくる。

「指先に血が巡っていく感覚がある」

との言辞も得られた。

その後、

にそれぞれ、もぐさを捻った灸を行なった。

施灸途中から
「気持ちが落ち着いてきました。喉の異物感が消えていった。」
と著効を得られた。

【終わりに】

当患者はおよそ一ヶ月に一度来院し、TPマッサージと灸で神経を整える施術を継続している。

「喉の詰まり感がでることはなくなり、前ほど落ち込まなくなった」

との感想をもらえて、安心している。

 

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