先日の20代のお客様
「仕事の人間関係で疲れた」
とおっしゃっていました。
来院時から表情が暗く、表情からありありと疲労が滲み出ておりました。
施術を開始すると、背中の皮膚の張りが強く、交感神経が過緊張状態にあると感じました。
本人曰く
「ストレスで肌荒れもすごいし、眠りも浅くてすぐに目が覚めてしまう」
とのことでした。
交感神経とは、動物の『戦闘』を司る神経であり、これが強く出ていると興奮状態になります。
交感神経が昂ると
・不眠
・イライラ
・冷え
・便秘
・思考浅薄
等の症状が出てきます。
理由は、動物が戦闘状態に入ると、まず脳が興奮状態に突入します。
また、戦闘中に居眠りなどしてしまうと、即命取りになってしまうので、眠気を感じにくくするために興奮状態が強まります。
それに伴い、攻撃的思考になり、イライラ感が強くなります。
また、戦闘中は全身に血液を送り出す必要がある反面、負傷時の出血量を減らす必要から、血管を細くして血圧をあげ、負傷時の出血量を減らすように働きます。
そのため、戦闘状態ではないのに交感神経が昂ると、血管だけが細くなり「高血圧」「冷たい指先」等の症状が出てきます。
それと、戦闘中はトイレなど行かなくてよいように便意を抑えます。
また戦闘以外の余計なことを考えないように、思考力も低下します。
その20代のお客様も、明らかな交感神経優位の状態でしたので、強い刺激は避けてとにかく神経を緩めるように、気持ちよさを優先した施術を行いました。
すると、施術中
「お腹痛い。ウンチしたい…」
と申され、トイレに駆け込まれました。
その後、トイレから出てきて
「一ヶ月便秘だったのが、全部でた!」
「鍼灸すげぇ!」
とおっしゃっていました。
表情は先ほどとは打って変わって、明るく顔の血色もピンク色に戻っていました。
これは、気持ち良い刺激を体に加えることで、
「今は戦闘中ではない、休まれ」
と教えることにより起こります。
これを「交感神経優位から副交感神経優位の状態へ切り替える」と表現します。
このように、神経(メンタル)の不調等は、体に気持ちよさを与えることで、改善させることができます。
メンタル不調を改善し辛い原因の一つに
「メンタルにどうやって作用させたらいいかわからない」
ということがあげられます。
答えは簡単で、「体に作用させれば、それはメンタルにも作用する」のです。
メンタルと肉体を分けて考える必要はないのです。
肉体が肩甲になれば、精神も自ずと健康になっていきます。
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