私は前職時、精神疾患や近隣住民と頻繁にトラブルを起こす人たちの家に訪問することが多かったのですが、その人たちに共通している事があります。
それは
家の空気が淀んでいる
ということです。
そういった人たちの家には共通した匂い
があります。
クサイわけではありません。
独特なニオイ
です。
そういった方たちと家で話しをしていても、目が合っているようで、合っていない。
何か視線は固定されているのに、私とその人の間にある空間を見つめているような、そんな目をしています。
そういった人たちに、「ちょっと空気入れ替えませんか?」と提案すると、皆
窓なんか最近全然開けてない
と返ってきます。
確かに窓の前に荷物やらゴミやらが積み上げられ、そもそも窓を開けられるようにもなっていないことが多いです。
私が窓を開けると、空気が勢いよく部屋から外へ出ていきます。
その後、新鮮な空気が入ると、住人の目には少し生気が戻るのです。
私の「目」を見て話しをしてくれます。
そして、「部屋の換気を毎日すること」を強く勧めると、それまでの問題行動が減ったり、これまでは難しかった意思疎通ができるようになったりします。
もちろん万人に通用するわけではありません。
しかし、換気をしていない部屋は、水換えしていない水槽と同じです。
藻がガラス面にビッシリとこびりつき、トロミのでた水の中で生活しているようなものです。
頭がモヤモヤする、何を考えても前向きになれない、外出する気力もない、イライラする
という方は、窓を閉め切っていませんか?
部屋の空気を入れ替えるのは、部屋の大掃除をした後と同じくらい、ヒトのココロを正常に戻してくれます。