カンタン東洋医学 第一回(舌診①)
これから少しずつ、難しくてとっつきにくい東洋医学を、日常生活でも応用できるように、簡単に解説していこうと思います。
第一回の今回は、舌を見て体の状態を知る、「舌診」です。
舌診とは?
舌診とは、その名の通り、舌を見て体の不調部位を知る方法です。
他には脈をみる「脈診」
お腹の張りや暖かさ、湿り等を確認する「腹診」があります。
舌の状態の種類
舌診で用いる舌の種類は諸説ありますが、私が紹介するのは正常舌を含めいて31種類です。
そんなにあるの!?って感じですね。
実際の舌の写真は少しグロテスクなので、可愛いイラストで紹介していきますね。
それでは、最初は正常な舌からご紹介します。
正常舌2種類
正常(健康)な状態を表す舌は2種類あると言われています。
それでは、下のイラストをご覧ください。
上記①と②が正常といわれる舌の状態となります。
正常舌は
・かわいいピンク色
・しっとりと潤っている
・適度に張りがあり、みるからに健康的である
・表面にうっすらと苔が乗っている
状態です。
①がその状態で、②はそれよりも少し赤みが強いですが、正常舌です。
それでは、正常ではない舌とはどんなものでしょうか?
下記でご紹介します。
疲労状態を表す舌(気虚舌)
下のイラストをご覧ください。
③は「淡白舌」といわれるものです。
心身が疲労することで、「気」のもつ
・体を温める作用
が弱まった状態です。←この状態を「陽虚」とも言いますが、今は気にしないでください。
全体的に正常舌よりも薄く、ピンクというよりも白に近い色合いになります。
体が冷えている状態でもあります。
続いて④をご覧ください。
④は「嫩(どん)」という状態です。
「気」の
・エネルギーが体外に漏れ出すのを防ぐ作用
が弱まった状態です。
舌全体が腫れぼったく、デロンとしたような印象があります。
じゃあどうしたらいいの?
③や④の状態だったらどうしたらいいの?
ということですが、要はストレスや過労によるエネルギーの弱体化が原因ですので、ゆっくり休むことに尽きます。
そんなんわかっとるわ!
という感じかもしれませんが、意外と人間は自分自身のことには無頓着なのです。
「ちょっと疲れたな」
と思っても、
「いや、まだイケる!」
となったことがあるはずです。
この「まだイケる!」がつもり積もって今の過労状態が出来上がっているわけです。
つまり、この様に体に変化が出た時は、積極的に休むことが大切です。
スクナビコナ鍼灸院は心身疲労の施術を得意としています
ここで少し宣伝ですが、当院は患者様の心身の疲労の除去に特化した施術を行なっています。
不要な痛みや不快感を与えずに、強制的に体の疲れをリセットする手技を多用するので、このような気虚症状が出た際は、一度当院にお越しいただければと思います。
それでは、また次回お会いしましょう!
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