歪斜舌とは?東洋医学と現代医学の視点から解説

1. 歪斜舌とは?

歪斜舌(わいしゃぜつ)とは、舌が左右どちらかに偏っている、または歪んでいる状態を指します。

東洋医学 舌診イラスト
舌を真っ直ぐ出したときに、正常なら中心線がまっすぐ揃いますが、歪斜舌の場合は片側に寄っていたり、傾いていることが特徴です。
この舌の歪みは、東洋医学では気血の乱れや内臓の不調のサインとされ、現代医学では神経系や筋肉の問題が関与することがあります。軽度の歪みなら一時的なものですが、重度の場合は病気の兆候として注意が必要です。

 


2. 東洋医学における歪斜舌の意味

東洋医学では、舌の形状や色、苔の状態を診ることで、体内の気血水のバランスを判断します。

歪斜舌は「肝風内動(かんぷうないどう)」や「気血の不調」と関連が深いとされています。

  • 歪斜舌が示す可能性のある東洋医学的な問題
    • 肝風内動(かんぷうないどう): 肝の機能が乱れ、体内で風のように変動する症状(めまい、手足の震えなど)を引き起こす。
    • 気血の不足: 血の巡りが悪くなり、舌を動かす筋肉の働きが低下する。
    • 瘀血(おけつ): 血流が滞り、舌の動きが制限される。
    • 中風(ちゅうふう)予兆: 東洋医学で血流の滞りによる神経症状を指す概念。現代医学でいう脳卒中とは必ずしも一致しないが、血行不良や瘀血と関連すると考えられる。
  • 歪斜舌があると考えられる症状
    • 舌の片側にしびれや違和感がある。
    • 顔の片側が動かしにくい、または歪んでいる。
    • 手足のしびれやふらつきがある。
    • めまいや耳鳴りが頻繁に起こる。
    • 頭痛が続く、またはストレスで症状が悪化する。

3. 現代医学における歪斜舌の見方

歪斜舌は、舌の筋肉や神経に影響を与える病気のサインである場合があります。

  • 歪斜舌が関与する可能性のある現代医学的疾患
    • 顔面神経麻痺(ベル麻痺): 片側の神経が一時的に麻痺し、舌も片側に引っ張られる。
    • 脳梗塞・脳出血: 中枢神経に影響が出ると、舌や顔面の筋肉が動かしにくくなる。
    • 顎関節症: 噛み合わせのズレが舌の使い方に影響を与え、間接的に歪みを生じる可能性があるが、直接的な原因となるケースは少ない。
    • ストレスによる自律神経の乱れ: 交感神経の過緊張が舌の筋肉に影響を与える。
  • 歪斜舌をセルフチェックする方法
    1. 鏡を用意し、明るい場所で舌をまっすぐに出す。
    2. 舌の中央線が左右どちらかに偏っていないか確認する。
    3. 以下の項目をチェック。
      • 舌が片側に曲がっている。
      • 舌の動きがぎこちない、または震える。
      • 顔や手足にしびれがある。
      • 片側の口角が下がっている。

これらの症状がある場合、脳や神経の異常の可能性があるため、早めに医療機関を受診することをおすすめします。


4. 歪斜舌を改善する方法

  • 東洋医学的アプローチ(ツボ押し・お灸)
    • 風池(ふうち): 首の後ろの血流を改善し、神経の働きを整える。
    • 合谷(ごうこく): 気の巡りを良くし、顔や舌の緊張を和らげる。
    • 太衝(たいしょう): 肝の機能を整え、ストレスや自律神経の乱れを軽減。
  • 食事で気血を補う
    • クルミ・黒ごま(脳の健康をサポート)。
    • にんじん・ほうれん草(血流を促進し、瘀血を防ぐ)。
    • ナツメ・生姜(気の巡りを整え、自律神経を安定させる)。
  • 生活習慣の改善
    • ストレスをためない(深呼吸やリラックスできる時間を作る)。
    • しっかり睡眠をとる(脳の回復を促進)。
    • 適度な運動(特に首・肩周りをほぐすストレッチが有効)。
  • 医療機関を受診するタイミング
    • 突然舌が歪んだ場合。
    • 舌の動きが鈍く、ろれつが回らない場合。
    • 顔や手足のしびれ・麻痺がある場合。

歪斜舌は体の異常を示すサインの可能性があるため、気になる症状がある場合は医療機関の受診をおすすめします。


5. まとめ

歪斜舌は、東洋医学では肝風内動や気血の不調と関連し、ストレスや血流の乱れが影響すると考えられています。

一方、現代医学では顔面神経麻痺や脳梗塞などの神経疾患との関連が指摘されています。

セルフチェックを行いながら、日常的に気血を整える生活習慣を意識することが大切です。

気になる症状が続く場合は、医療機関に相談することで、早期発見・予防につながります。

 

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