はじめに
「春になると、なんだか眠りが浅い」「夜中に目が覚めてしまう」そんな悩みを感じていませんか?
春は寒暖差や気圧の変動が大きく、自律神経が乱れやすい季節です。東洋医学では、春は「肝」の働きが活発になり、気の巡りが変化することで睡眠の質に影響を与えると考えられています。
本記事では、春に不眠が起こる原因を東洋医学と現代医学の両面から解説し、体質別の快眠法を紹介します。さらに、セルフケアとして簡単にできるツボ押しや食事のポイントをお伝えします。
春はなぜ眠りが浅くなるのか?
東洋医学の視点:肝の影響と気血の乱れ
春は「肝」が活発になり、気の巡りが乱れると、眠りが浅くなったり、途中で何度も目が覚めたりしやすくなります。
特に、以下のようなタイプの人は春に不眠になりやすい傾向があります。
- 気滞タイプ(ストレスが多い人) → 頭が冴えて寝つきが悪い
- 血虚タイプ(貧血気味の人) → 夜中に目が覚めやすい
- 陰虚タイプ(体の潤い不足) → 早朝に目が覚めてしまう
現代医学の視点:自律神経の乱れと気圧の影響
春は、気温・気圧の変化が大きく、自律神経の切り替えがスムーズにいかなくなることで、交感神経が過剰に働きやすくなるといわれています。
- 気圧の低下 → 血管が拡張し、頭痛や不眠が起こる
- 寒暖差の影響 → 体温調整が乱れ、寝つきが悪くなる
- 日照時間の変化 → 体内時計のリズムがズレる
こうした影響が重なることで、春特有の不眠が起こるのです。
春の睡眠トラブル別・東洋医学的アプローチ
① なかなか寝つけない(気滞タイプ) → 肝の気の巡りが悪い
特徴: ストレスが多く、考えすぎて眠れない。
おすすめの対策:
- セロリ、春菊、ミントなど香りの良い食材を摂る
- 軽いストレッチや深呼吸でリラックスする
- ツボ押し: 「太衝(たいしょう)」 → 足の甲にあるツボで、肝の気を整える
② 途中で何度も目が覚める(血虚タイプ) → 血が足りず、安眠できない
特徴: 夢をよく見る、足が冷える。
おすすめの対策:
- ナツメ、黒ごま、ほうれん草など血を補う食材を摂る
- 湯船につかって体を温める
- ツボ押し: 「三陰交(さんいんこう)」 → 足首の内側にあり、血の巡りを良くする
③ 早朝に目が覚めてしまう(陰虚タイプ) → 体の潤い不足
特徴: のどが渇きやすい、体がほてる。
おすすめの対策:
- 白きくらげ、豆乳、はちみつを摂る
- 夜のスマホ・カフェインを控える
- ツボ押し: 「失眠(しつみん)」 → かかとの中央にあるツボで、快眠を促す
春の快眠を促す生活習慣
1. 朝の光を浴びる
朝の光を浴びることで、体内時計がリセットされ、メラトニン(睡眠ホルモン)の分泌が正常になります。
2. 夕方以降の激しい運動を控える
夜に交感神経が優位になりすぎると寝つきが悪くなるため、夜の激しい運動は避け、ストレッチや軽いウォーキングがおすすめです。
3. 夜はリラックスする時間を作る
寝る前にスマホやPCを控え、ハーブティーやアロマでリラックスする習慣をつけましょう。
鍼灸治療でより深いリラックスを
睡眠の質を根本的に改善したい場合、鍼灸治療も有効です。鍼灸は自律神経のバランスを整え、体の深部からリラックスを促すため、春の不眠症状に対しても効果が期待できます。特に、ツボへの刺激は自分で押すよりも深く作用し、継続的なケアにつながります。
「最近眠りが浅い」「リラックスできない」と感じる方は、専門家による施術を試してみるのもおすすめです。
まとめ
春は「肝」の働きが活発になり、自律神経が乱れやすい季節です。春の不眠には、
- 「肝」を整える食事を意識する
- 朝の活動を増やし、体を動かす
- ツボ押しやお灸で自律神経をケアする
- 必要に応じて鍼灸治療を取り入れる
といった対策が有効です。
春の自然のリズムに合わせた生活をすることで、心身ともに健やかに過ごしましょう。
当院のご案内
医院名 | スクナビコナ鍼灸院 奈良学園前 |
所在地 | 〒631-0022 奈良市鶴舞西町20201207−22FUN2階 |
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受付時間 | 10:00〜23:00 |
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診療項目 | はり/灸/整体/小児はり |
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