2024年奈良マラソンのマッサージスタッフとして参加しましたが、その際にランナーの方が訴える不調部位や身体的な特徴について気づいた点をご紹介していきます。
男女別の発痛部位の特徴
男性ランナーの発痛特徴
・前モモ
・背中
男性ランナーの発痛部位の特徴として膝・前モモが多く、続いて背中の痛みでした。
これは、男性は筋力が強く、脚力のみを使って走っている人が多いからではないかと推察されます。
前モモの痛みと膝痛はほぼセットです。
モモの筋肉が疲労により収縮することによって、膝関節の上部の腱を引っ張り、痛みを発していることが多いです。
女性ランナーの発痛特徴
・裏モモ
・腰から背中
反対に筋力の強い男性は脚のみを使ってしまっている、という印象を受けました。
10Kmランナーと42Kmランナーの違い
・脚の疲労を訴えることが多い
・全身の疲労感を訴えることが多い
10kmランナーに多い特徴
やはりランナーとしてまだ成熟していないのか、全体的に疲労感が強く筋肉が硬い方が多かったです。
また、ふくらはぎや腿など、脚の不調を訴える方が多かったのも印象的です。
42kmという距離を走るには全身の筋肉を連動させて走るのが理想的ですが、脚の筋肉だけで走っているのかもしれません。
42kmランナーに多い特徴
全身の筋肉が驚くほど柔らかかったです。
これは非常に驚きました。
ここまで柔軟な筋肉は初めて触りました。
「アスリートの筋肉は柔軟」とは聞いていましたが、ここまでとは思いませんでした。
また、全身の疲労を訴えることが多く、全身の筋肉を連動させて走っていることの現れです。
42kmという途方もない距離を走れる人の体は、やはり特殊なのかもしれません。
意外だったこと
「マラソンランナーといえば細身」という印象でしたが、 42kmを完走した人が皆細身ではなかったということです。
率直にいうと、ぽっちゃり体型の人も少なからずいるということです。
フルマラソンを完走するのに、体重が軽いのは武器ではあるが必須ではない、ということを今回初めて知りました。
ほんのちょっとマラソン完走を目指してみようかなと思いました。