症例紹介#26 高校生の肩こり・不眠
主訴:首周囲の強いこりと不眠、神経過敏症状
所見:小柄で細身、目に力がなく声が小さい
肩こり・不眠の原因
肩こり・不眠の原因は様々ですが、この患者の大きな原因は性格に起因していると思われました。
母親からの聞き取りをすると
「とにかく勉強に集中し、自分が納得するまでやめない。
体調が悪くなってもまだ勉強しようとする」
とのことでした。
患者本人からの話を総合しても、神経質なところがあるようです。
性格的に最後までやり切らないと納得して終われない、つまり自分でほどほどのところでブレーキを踏むことができない人がいます。
これらの患者に共通するのが、極度の肩こりと神経過敏症状であり
・触れらると過剰にこちょばがる
・眠たいのに眠れない
・手の平や足の裏が火照ったように気持ち悪くなる
・強い冷え性
これらの症状が見られることが多いです。
神経過敏症状には鍼治療が効果を発揮する
触れられただけで過剰に反応してしまうので、マッサージや整体法は逆効果になってしまうことがあります。
そのような時は鍼の痛み刺激が,過敏になった神経を抑える役割を果たしてくれます。
今回の治療では下記の場所に鍼を施しました。
効果のほどはどうだった?
効果はてき面でした。
神経過敏になるくらい筋肉が過緊張の人体へ鍼をすると、肝試しで人を驚かして腰を抜けさせるような状態になります。
つまり、ふにゃふにゃに柔らかくなってくれます。
この患者も、来院時は青白かった顔色が終わった時には赤味がもどり、目にも力が宿っているようでした。
ただ、彼女の肩こりは性格が大きく関わっているので、今後全く発症しないということはないでしょう。
勉強などに集中し過ぎたりすると、また発症してしまう可能性はあります。
セルフケアは欠かせない
性格に起因する肩こりにセルフケアは欠かせません。
上記イラストの場所にお灸をしたりして温めることを勧めました。
ただ、この体質の方は寒いのにのぼせたように感じる「冷えのぼせ」しやすく、温めると不快に感じる時もあるので、その点には注意をしたいところです。
まとめ
・肩こり・不眠・神経過敏症状は性格に起因するものがある。
・生まれ持った性質なので、継続的なケアは欠かせない。
・ケアしたり、自分の性質をすることで避けることができる。
・肩や首を温めることで、症状の発生を防ぐことができるので積極的に取り入れたい。
当院のご案内
医院名 | スクナビコナ鍼灸院 奈良学園前 |
所在地 | 〒631-0022 奈良市鶴舞西町20201207−22FUN2階 |
TELL | 070-8404-5297 |
受付時間 | 10:00〜23:00 |
休診日 | 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日) |
診療項目 | はり/灸/整体/小児はり |
駐車場 | 有り(1台) |
アクセス | 近鉄学園前駅から徒歩10分 |
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