症例紹介#26【高校生の肩こり・不眠と性格の関係性】

症例紹介#26 高校生の肩こり・不眠

患者:17歳女子
主訴:首周囲の強いこりと不眠、神経過敏症状
所見:小柄で細身、目に力がなく声が小さい
今回の症例紹介は、高校生の女の子の肩こりと不眠症状、それと神経過敏症状です。
母親に連れられて来院しましたが、非常に声が小さく伏目がちで弱々しい印象を受けました。

肩こり・不眠の原因

肩こり・不眠の原因は様々ですが、この患者の大きな原因は性格に起因していると思われました。

母親からの聞き取りをすると
「とにかく勉強に集中し、自分が納得するまでやめない。
体調が悪くなってもまだ勉強しようとする」
とのことでした。

患者本人からの話を総合しても、神経質なところがあるようです。

性格的に最後までやり切らないと納得して終われない、つまり自分でほどほどのところでブレーキを踏むことができない人がいます。

これらの患者に共通するのが、極度の肩こりと神経過敏症状であり

触れらると過剰にこちょばがる
・眠たいのに眠れない
・手の平や足の裏が火照ったように気持ち悪くなる
・強い冷え性

これらの症状が見られることが多いです。

神経過敏症状には鍼治療が効果を発揮する

触れられただけで過剰に反応してしまうので、マッサージや整体法は逆効果になってしまうことがあります。

そのような時は鍼の痛み刺激が,過敏になった神経を抑える役割を果たしてくれます。

今回の治療では下記の場所に鍼を施しました。

肩こりや神経症に効果のある場所を示したイラスト
肩こり、不眠、不安に効果のあるツボの場所を示したイラスト
スクナビコナ鍼灸院奈良学園前の鍼灸治療の大きな特徴の一つに「鍼の深度は浅くうつ」というものあります。
上記2箇所のツボは肩こりに非常に効果のあるツボですが、肺と頸動脈の上にあるため、深く指すことが禁忌とされている場所です。
ですが、当院の鍼法では浅く数ミリしか刺しませんので、肺や頸動脈を傷つけることなく使用することができるのです。

効果のほどはどうだった?

効果はてき面でした。

神経過敏になるくらい筋肉が過緊張の人体へ鍼をすると、肝試しで人を驚かして腰を抜けさせるような状態になります。

つまり、ふにゃふにゃに柔らかくなってくれます。

この患者も、来院時は青白かった顔色が終わった時には赤味がもどり、目にも力が宿っているようでした。

ただ、彼女の肩こりは性格が大きく関わっているので、今後全く発症しないということはないでしょう。

勉強などに集中し過ぎたりすると、また発症してしまう可能性はあります。

セルフケアは欠かせない

性格に起因する肩こりにセルフケアは欠かせません。

上記イラストの場所にお灸をしたりして温めることを勧めました。

ただ、この体質の方は寒いのにのぼせたように感じる「冷えのぼせ」しやすく、温めると不快に感じる時もあるので、その点には注意をしたいところです。

まとめ

・肩こり・不眠・神経過敏症状は性格に起因するものがある。
・生まれ持った性質なので、継続的なケアは欠かせない。
・ケアしたり、自分の性質をすることで避けることができる。
・肩や首を温めることで、症状の発生を防ぐことができるので積極的に取り入れたい。

 

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医院名 スクナビコナ鍼灸院 奈良学園前
所在地 〒631-0022
奈良市鶴舞西町20201207−22FUN2階
TELL 070-8404-5297
受付時間 10:00〜23:00
休診日 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)
診療項目 はり/灸/整体/小児はり
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アクセス 近鉄学園前駅から徒歩10分
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